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2001.10.08

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last updated: 2003.02.14

2001.10.08

東京の自宅から、群馬の渋川伊香保まで、自転車で往復走破しました。

条件

自転車は、競輪用ロードレーサー。 国道 17 号線を使い、関越自動車道渋川伊香保 IC を折り返し地点とする。 荷重として、鉄アレイ 5 kg を背負う。 途中のコンビニにて、ポカリスエットを無制限に補給可。 MD ウォークマンに、最近お気に入りの徳永英明の曲をかける。

往路

2001 年 10 月 8 日、体育の日、午前 0 時 45 分、自宅出発。 巡航速度 30 km/h、快調に車道を走る。 夜であり、祭日であり、車の交通量も少ない、危険は無いだろう。

秋葉原経由で国道 17 号線に乗り、すんなり東京を抜け、埼玉県戸田市、さいたま市、上尾市、桶川市、北本市、鴻巣市を通過。

途中、熊谷市の手前で国道 17 号線本道を折れ、熊谷バイパス、深谷バイパス、上武道路に抜ける。
バイパスには歩道が無く、ほとんど自動車専用のようなのだが、「自動車専用」 とも 「自転車進入禁止」 とも表示が無かったので、何食わぬ顔して Go。 そもそもスクーターの法廷速度ぎりぎりで走っているのだ、文句を言われる筋合いは無いだろう。
しかし、ここが怖かった。 街灯が約 500 m 置きぐらいにしかなく、真っ暗。 そこを後ろから、おそらく 3 ケタのスピードを出してる車 (バイパスとは言っても一般道 (制限時速 60 km/h) だぞ・・・) がびゅんびゅん飛んで来る。 テイルランプ付けておいてよかった・・・。
ここは危ない、国道 17 号線のバイパスは二度と通らないと決める。
しかし、いくら同じ方向に向かうからと言って、どうして何本もの道に同じ国道 17 号線という番号が振られているんだろう、まぎらわしい。

ともかく、パイパスにより行田市、熊谷市、深谷市を通り抜ける。
が、上武道路を走行中、利根川にかかる橋、新上武大橋の途中にて自転車の前輪が突如、パンっという音を立てる。 パンク。 タイヤを調べるが外傷は無し、そもそも何もない真っ平らなところでそれは起こった。 こないだタイヤ交換したばっかりなのに・・・空気圧が高すぎたか?? 補修装備をしていなかったので、仕方なくそのまま走行を続ける。 わずかな道路の傾きに車体を持っていかれ、白線などのほんのわずかな段差にハンドルを取られ、地面からは直に衝撃が伝わり、車輪 1 回転ごとに空気穴の出っ張りの振動が伝わる。 巡航速度は約 3 割減、かなりの悪条件、負担。

とにかく利根川を越えて群馬県に突入し、新田郡、佐渡郡、伊勢崎市、前橋市を抜け、渋川市に入る。

ふと気がつくと、いつの間にか自転車のトリップメーターが故障、スピードと距離が測れなくなった・・・5,000 円もしたのに・・・。

関越自動車道渋川伊香保 IC、6 時 40 分到着。
自動車道の架橋の上を高速で走る車と、渋川伊香保のきれいな眺めに悦にひたる。
走行距離約 130 km (トリップメーター故障のため、地図上での計測)、所要 5 時間 55 分、消費したポカリスエット約 1.8 リットル。
パンクさえしなければ、もっと速かっただろう・・・。

復路

目標達成のために油断したか、折り返し直後に道のわずかな段差にハンドルを取られて転倒、左手に些少、および左肘にやや大きな擦過傷を負う。

転倒により精神的にダメージを受けながらも、そろそろお腹が空く頃合い。 しかし時間が時間、前橋市に戻っても開店している飲食店が全く無い。 飢餓状態で走りつづけると、国道 17 号線本線沿いに利根川を越えた、もうすぐ高崎市というあたりの前橋警察のすぐ近くに、営業しているロイヤルホストを発見、オムレツセット 580 円にありつく。 コーヒーを 2 度おかわりし、8 時までねばる。
(休憩している途中で、そう言えばコンビにでも食料を調達できたなあと思いつき、失敗したと思ったのは秘密・・・)

国道 17 号線本線を辿ると、道は高崎市に向かう。
しかし前橋の市街地で、国道 17 号線はいきなり交差点で折れ、思わず通り過ぎてしまった。 標識を見落とすと迷ってしまうだろう。 どうしてそんな風になってるのか、国道はもっと真っ直ぐとしているべきだろうに。

ともかく道を辿るが、パンクした車輪のアルミ製のホイールが、時々地面の角などにぶつかり、ガツ、ガツと痛々しげな音を立てる。 両足の太ももも、衝撃と疲労に音を上げ始め、速度は落ちる一方。 高崎観音がつっ立っていたが、観音様はパンクは直してくれない。 ついでに、開店している自転車屋さんも見つからない。 仕方なく、熊谷方面に向かう。

藤岡市を抜け、再び埼玉県へ。 本庄市、深谷市、熊谷市へと戻ってくる。
しかし、国道 17 号線の高崎 〜 熊谷間、車道の路面をわざと削っているようで、ざらざらになっている、なぜ?? パンクした自転車ではとても走れず、でこぼこだが多少マシな歩道へ退避。

10 時 20 分頃、JR 熊谷駅付近にて開店している自転車屋さんを発見、パンクの補修を依頼。 が、チューブには穴がいくつもボコボコ開いており、補修がほぼ不可能なことが判明、新しいチューブを取り寄せるため待機。 11 時過ぎ、新しいチューブが届き、交換、手数料 2,700 円。
出発、翼を取り戻したかのような操作感、安定感、そしてスピード、まるで生まれ変わったようだ。 車道に復帰。

しかし、またもやお腹が空く時間。
熊谷市の隣の鴻巣市の、国道 17 号線沿いにある吉野屋に突入、並盛 280 円をかっ込む。 ちょうどお昼時で混み合い、長くは居座っていられそうにないので、休憩はせずにとっとと店を後にする。

あとはひたすら東京の自宅を目指すのみ、と思えば、次の北本市に入ったあたりで霧雨。 まずいなと思いつつ走っていると、その先の桶川市、上尾市、さいたま市へと行くにつれ、本格的に雨。 この自転車には水はけが無く、タイヤに伝わった水が道路上の砂を含んてしぶきを上げ、体に直撃、あっという間にびしょ濡れの砂まみれになる。 また、雨の冷たさが体力を奪い、道は滑りやすくなって、スピードを落とさずを得ず、またもや歩道に退避。 おそらく 15 km/h も出ていないだろう。
悪路が続く。 道行く人が、こちらを気の毒そうな目で見る。 車も混雑し、道路は渋滞している。

戸田市の、荒川にかかる戸田橋で、国道 17 号線を左に折れる。
荒川沿いの道、自宅まで約 2 km が短縮できる。 が、こちらは輪をかけて悪路、土が露出していたりして、今度は泥だらけになる。

もはや、ただただこぎ続けるのみ。
そしてようやく自宅、15 時 20 分到着。
走行距離約 137 km、所要 8 時間 40 分、消費したポカリスエット約 0.7 リットル。
疲れた・・・っていうか、天気予報はきちんと確認しておくべきだったな。

結果

走行距離約 267 km、所要 14 時間 35 分、消費したポカリスエット 2.5 リットル (500 ミリリットルのペットボトル 5 本)。
うち、パンクしたまま走行した距離約 104 km、自転車さんごめんなさい。
途中、MD ウォークマンの電池を 2 回交換した。

雨にさらされた自転車は後日きれいに拭き、むき出しのチェーンには油をささねばならないだろう。
次に出かけるときは、スペアチューブと空気入れ、そしてカッパと防寒具が必要だろう。
全身がきしむ、今日は早く寝よう。

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